信仰圏の国々

信仰圏加入国

常世の国

蒼海の国の末席の継承者であった少女王リュクレースが継承権争いの中で建国した、信仰圏で最も新しく勢いのある国。大神殿は紅曜神、主産業は酪農と陶磁器の生産。青い釉薬の屋根瓦の美しい、石塔立ち並ぶ細雪の国。信仰深くも清濁併せ呑む女王により、冒険者たちにも多くの仕事が与えられ、常に旅人でにぎわっている。

青銅の国

信仰圏を人間たちの大地とした銀曜神アージェンテルトルーネの神体を抱く、七曜の神殿総本山。主産業は製塩。銀色の砂浜と潮騒の洞穴の奥に、神がその魂を移したと言われる回転砂時計を祀っている。神官と限られた人間以外は立ち入ることも許されない。

蒼海の国

古くから信奉国として信仰圏で存在感を示してきた列島国。大神殿は夫婦神、主産業は漁業と果樹栽培。白いタイルに青の濃淡で装飾を施し、嵐が来ぬよう魔除けとした。近年の大規模な継承権争いにより、後継者が長く空席となっており、治安が悪化している。

審理の国

青銅の国の隣国であり、法による秩序の助けとなってきた古国。大神殿は翠曜神、主産業は出版と林業。暗い色の木材とレンガを組み合わせた、高層の建築物が目を引く。貴族と聖職者に権力が集中しており、下層に行けば行くほど貧しい生活から抜け出せない者たちが暮らす。

麻帆の国

魔術という魂の技術を開発した研究都市。大神殿は紅曜神、主産業は炭焼。黒い森の中に黒いレンガの城がそびえ立ち、国民は皆その中で暮らしている。学問を志す者のために多くの国から留学生を招いており、この国を出れば一人前の魔術師とされる。

使者の国

信仰圏最北の、『竜の尾根』と呼ばれる山沿いにある国で、紫曜神の最大信仰地。主産業は鉱業で、金の産出地でもある。木材を多く用いた質素な街並み。毒の沼地にわざわざ町を造ったのは、死を司る紫曜神をそばに感じるためといい、葬式が盛大に行われる。

冷夏の国

冷ややかな森の中にある狩人たちの集落。大神殿は翠曜神、主産業は革製品。腐りにくい木を選び建材とする。湿度が高く農業に適していないが、狩人たちはこの地の遺跡を守る任のために留まっている。

甘藍の国

見晴らしのいい草原の中心、かつ運河が近いという土地柄、古くから流通の要として栄えた。大神殿は金曜神、主産業は穀物で、信仰圏の食糧庫。華やかな漆喰の街並みに、行商人たちが色とりどりのテントを広げる。商人が国を治めていて、基本やっかいごとには事後対処。

菜花の国

『致死毒の花畑』と呼ばれる、毒花ばかりの平原に位置する国。大神殿は紫曜神、主産業は養蜂(蝋の需要の殆どを賄う)。一見品のいい石積みとテラコッタの街並みだが、地下に増築を繰り返され、迷い込むと出られない。信仰圏最大の盗賊ギルドの本拠地がある。

法灯の国

赤い土の荒野に位置する、湖を囲んだ軍事拠点。大神殿は銀曜神、主産業は採石。昔はここに人は住んでいなかったため、他の国の建築様式が持ち込まれ、モザイクと化した街並み。帝国との戦争に備え、各地から傭兵が集まる。

四季の国

四季を一度に抱くかのような豊かな自然を持つ北西の小国。大神殿は金曜神、主産業は繊維製品。石材を繊細に加工し薄桃や紫など優しい色を随所に使った装飾的な建築が特徴。木枯の国とは長年戦争を繰り広げており、四季の国王家の断絶という形で終戦した。

木枯の国

信仰圏で最も最後に加入し、かつては四季の国のひとつであった国。大神殿は夫婦神、主産業は鉱業、鉄鋼。四季の国と同じ石材とアーチの様式を持つが、より尖りを感じさせる。戦争により洗練された製鉄の技術は、実利主義の冒険者に好まれる。

紅山の国

雪深い宝石鉱脈の麓で、信仰圏の鉱物資源を支えてきた国。大神殿は夫婦神、主産業は鉱業、鉄鋼。寒さに耐える分厚い石の住宅に、曲げ鉄の装飾を施す。四季の国と木枯の国と三角の位置にあり、したたかに両者と取引をしていた。

葦田の国

西の砂漠を踏破せんとする冒険者たちの最前線キャンプ。

瑠璃の国

海の上の巨大なクジラの背中を渡り歩く遊牧民たちの住処。

信仰圏周辺諸国

親書の国

南の山々を越えた先にある、霊素の霧に囲まれた記録を使命とする永久中立国。少しの人間と多くの魔導人形たちが書を納めるために働いている。神殿とは条約を交わしており、お互いの問題に干渉することはない。

帝冠の国

信仰圏から見た、南の流刑地であった荒野。故郷を追われた亜人種たちが手を取り合いここを帝国とした。蒸気科学文明が発達しており、種族は違えど心は同じであることを示すため、帝国人は皆黒のスーツを身にまとう。

風香の国

北の山を越えた先にある異邦の大国であり、信仰圏と同じように人間族たちが暮らしていることがわかっている。近年信仰圏と貿易をはじめ、こちらで手に入らない舶来の物品と共に人的交流も行われている。

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