イントロダクション

銀の月、錫の月、硝子の月が廻り巡る、
まだ世界の広さも名前もわからない星。

霊素と呼ばれる大地の吐息が、世界を不思議と魔法で彩っている。
その中の、とある大陸のとある一地方。

古の時代、多くの種族が天災に怯えながら暮らしていたその場所で、
災いの時代の終わりとともに現れた『神』なる不死存在は、
人間族を選びこの大地の支配者とした。

神の庇護の下、他の種族を排斥した人間族は、
この地を同じ神を信じる聖地として、
国々を束ね七曜神信仰圏を作り上げた。

今は銀転歴444年、『記憶の時代』信仰圏最後の栄光の時代。
神々は語られるのみの姿も合わせて7柱、
南の流刑地で復讐を伺う亜人種も7種類。

人を喰らう魔物、捕食者の伝説がまことしやかに囁かれる
この剣と魔法の大地において、
冒険者だけが自由に歩くことができる。


西洋風剣と魔法のファンタジー。
神の名の下で結びついた15の国々を舞台にした、冒険者たちの旅路。


主要人物

はじまりの国で出会う3人の少年少女たちと、その関連人物


ユークリッド

信仰圏南の中立国、親書の国から使命を与えられ旅立った少年。見聞した全てを記録するために冒険者となる。従順で大人しい一方、好奇心旺盛で挑戦心に溢れる。魔導人形のアイリーンと共に行動しているが、ネリネという占い師とは何故かユークリッドひとりの時にしか遭遇することがない。


アンディ

島国蒼海の国から兄アーサーと共に飛び出してきた新人冒険者。お人よしで情に厚い性格で、特に家族を大切にする価値観。小さな弟もおり、自分のことは遠慮しがち。クラウディアは拠点にしている宿の娘で、彼女の家族思いである共通点を好ましく思っている。


アシュカ

異邦から流れてきた父を亡くし、常世の国の衛兵として働く少女。自分や父を受け入れてくれた国と女王リュクレースに報いるため、自分にも他人にも厳しく取り締まる。頭が固いが、その分信じて決めたことにはまっすぐで、義理堅い。


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